ストッパーで新境地〜森崎和幸〜 [サンフレッチェ]
サンフレッチェはあす16日、埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦。DF陣はここ3試合で失点1と安定しているが、リーグ3位の得点力を誇る相手には苦戦も予想される。新ストッパーのDF森崎和幸(25)ら3バックが、いかに強力FW陣を封じ込めるか。2試合連続完封の鍵は、背番号8が握っている。
森崎和が新境地開拓だ。本来のポジションはボランチ。しかし8月20日の大分戦以降、3バックの右ストッパーで固定されている。
ペトロヴィッチ監督は、DF陣に守備だけでなく攻撃力を要求。「ヨーロッパでも強いチームは、高い技術を持った選手がセンターバックに入っている」と、コンバートの理由を説明した。監督就任以降、このポジションに駒野、中里らを起用したが、ここにきて最適任者を見つけたようだ。
3バックの連携も、試合を重ねる毎に安定してきた。ここ3試合での総失点は、わずかに1。9日の名古屋戦ではヨンセンら強力FW陣をよせつけず、完封勝利を収めた。森崎和も「連携がスムーズになって、役割分担もできてきた」と手応えを見せる。
指揮官の期待する攻撃面についても、確かな成果が現れてきた。ボールを大きくクリアするシーンは減り、最後方から確実にビルドアップ。「センターバックだけど、感覚はボランチと似ている」と、機を見ては攻め上がり、自身も何度かクロスを上げている。
しかし、まだ課題も多い。磐田戦ではボールをインターセプトしようと前に出たが、触ることができず失点。「もっとシンプルにすればよかった。1つのミスが失点につながる怖さを知った」と反省も忘れない。今は経験を積み重ねている途中。ミスを教訓とし、さらに上を目指していくつもりだ。
次節16日の対戦相手は、現在リーグ3位の強豪・浦和になる。ここ5試合で6得点と絶好調のFWワシントン、日本代表FW田中らを要しており、苦戦は必死。だが、簡単に屈するつもりはない。「チームの状態も良くなってきた。アウェーの浦和戦で勝つことは自信にもつながる」。
新ストッパーの活躍で、チームは2試合連続完封を狙う。
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