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悲運のエースに思う [カープ]

 「悲運」。こんな似合いたくない言葉が否でも応でもぴったりとはまってしまう選手…。カープファンの方なら、すぐに名前が挙がることでしょう。それは、エース・黒田投手です。昨日も7回1失点の好投が報われるかと思いきや、まさかの9回裏2アウトからの同点本塁打で、6勝目が手元からスルリとこぼれ落ちてしまいました。

 黒田投手が登板した翌日の新聞には「好投実らず」「無援」「悪夢」の文字が並びます。もちろん今日もそうでした。また、例え勝っていたとしても「耐えた」とつけられることもしばしば。それもそのはず、黒田投手が登板した試合に限り、打線が沈黙するケースがあまりにも多いのです。開幕からの1試合平均得点は2.44。さらにここ5試合では、合計でもわずか5得点。「黒田投手が登板するときは相手もエースが登板することが多いから…」という言葉で片づけるにはあまりにも残酷です。

 しかし、ブラウン監督の試合後のコメントは、エースに対して決して優しくはありません。負ければ「あのホームランの追加点が余計だった」、勝っても「黒田には2点あれば十分」など、絶対的な信頼を置いているからこそ、求めていることもかなり高いのです。一方、黒田投手のコメントからも「あの1点がもったいなかった」と自らを責める姿ばかりが目に付きます。そういった光景を目の当たりにすると「エースって、キャプテンって、そんなに辛いものなのかなあ」と感じてしまうのですが…。

 黒田投手の投球は、見ているカープファンに大きな力を与えてくれます。それはきっとそのエースの背中を見ている野手も感じているはずです。野球はもっと、楽しいはず。頑張っている選手にそれだけの見返りがあって、然るべきはず。そういった当たり前のことが当たり前になっていかなければ、未来に向かうチームが強くなっていくことも難しいのではないでしょうか。


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価値ある初勝利 [カープ]

 昨日、大竹投手がようやく今季初勝利をつかみました。開幕から2ヵ月あまり、9試合目にしてようやく長いトンネルから脱出。これで大竹投手も、とりあえずは肩にのしかかっていた大きな荷物が降りたことと思います。

 先日、取材で話を伺った解説者の大野氏も、大竹投手のことを本当に心配していらっしゃいました。

「普通はこれだけ登板していれば、4〜5点取られても打線が爆発することもあるし、1勝していてもいいはず。それもなかったということは勝ち運に見放されている部分もあったと思う。自分の負け数がチームの借金とほぼ同じ、という状況は、本人にとっても心苦しいだろう。でも、故障から復帰してきての投球はしっかり腕も振れているし、高めに抜けるボールもなくなって、よくなりつつある。とにかく粘り強く今のピッチングを続けて欲しい」。

 大野氏の言葉の通り、昨日も大竹投手は粘り強い投球を見せてくれました。5回、一度は同点にされたものの、その後、無死満塁のピンチを無失点でしのぎ切りました。その踏ん張りがあったからこそ、打線の反撃を呼び込むことができたのでしょう。打点を挙げた選手のコメントすべてに「大竹に何とか白星を」という言葉が入っていましたが、チーム一丸となって得た勝利は、今後を考えても、実に価値ある1勝になったと思います。

 2006シーズンはまだ1/3を過ぎたばかり。これから大竹投手とカープの大躍進に期待しましょう!


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前田選手のお立ち台 [カープ]

 カープが好調です。5月9日から始まった交流戦は、23日までで7勝5敗。2つの貯金を得ている状況は、昨年では考えられませんでした。

 勢いに乗るチームにあって、寡黙なイメージの強い前田選手の調子も上々のようです。昨年は5度、今季も1度打診がありながら断り続けていたヒーローインタビューが、昨夜は久々に実現しました。その明るい表情と次々と口をつく言葉に驚いた方もいらっしゃったのではないでしょうか。「野球少年 前田」の一端、本当に楽しく野球をしたんだろうなという姿が、そこには垣間見えたような気がします。

「(ホームランは)新井が一生懸命走って逆転した後だったので、楽な場面でした。もっとプレッシャーのあるところで仕事がしたいですね!」
「接戦で自分たちが仕事をすればもっと貯金ができる。『夢の貯金』に向かっていきたいですね!」

 などなどお立ち台で話した後は、ライトスタンドへ直行し、ファンサービス。こういう光景がもっと見られるといいですね。


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地元開幕戦と今日のサンフレ [カープ]

 1-10。中日との開幕3連戦が好ゲーム続きだっただけに、まさか地元開幕戦でこんな大差がつくとは思いませんでした。ブラウン監督が目指す野球を地元でお披露目、という雰囲気とはほど遠い内容でした。スライド登板となった先発の大島投手が初回から3ランを含む4失点。期待の中継ぎ陣も阪神の勢いに押されるように失点を重ねてしまっては、勝利を手にできるはずもありません。打線に火がついた(といってもわずか1点ですが)のも9回2アウトから。反撃を開始するにはあまりにも遅すぎました。

 しかし長いシーズン、こんな試合もあります。問題は、次です。ここまで差が開いたら仕方ない!くらい開き直って、気持ちを切り替えて明日の戦いに備えてもらいたいと思います。残念ながら地元初勝利は明後日までお預けとなりましたが、今日の鬱憤を晴らすような展開に期待です!

 ちなみに、開幕から約1ヵ月も白星がないチーム、サンフレッチェですが、今日の練習を取材する限り、今週末の試合には今度こそ期待しても良さそうです。小野監督の「つなぐ意識が強すぎて選手間の距離が狭くなり、窮屈になっていた。時には誰かが思い切って前に飛び出すことで、スペースが出来、スムーズにつなげるようになる」という言葉のもと行ったミニゲームでは、選手達が生き生きとプレー。積極的な飛び出しを次々と見せたカズ選手は「監督の言葉で頭がすっきりした」と明るい表情を見せ、寿人選手も「カズが攻撃絡んでくれるとやりやすい」と手応えをつかんだ様子でした。その成果は、土曜日の川崎戦で発揮してくれるはずですから、楽しみにしたいと思います。


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期待と不安と [カープ]

 カープは昨日から、12泊13日という長期ロードに入りました。かわいい子には旅をさせよ、と言いますが、選手達にはぜひ、開幕に向け大きな手応えを土産に持ち帰ってもらいたいと思います。

 それにしても、オープン戦のカープは本当に好調です。今日のロッテ戦を含めた8試合の成績は6勝2敗。いつの間にこんなに強くなったの?というくらいの試合を連日展開しています。最下位となった昨年と比較してさほど戦力に変化はないはずですが、それだけメンタル面がプレーに与える影響は大きいのかもしれません。ブラウン監督就任後の選手達は、とてものびのびと野球をしているように感じます。その是非が本格的に問われるのはシーズン開幕後となりますが、オープン戦とは言え、勝利はやはり気持ちいいですよね!

 その中で1つ心配なのが、WBC日本代表に選出されている新井選手。日本代表は緊張感のある白熱した戦いを繰り広げているものの、その中でなかなか出場機会が巡ってきません。新井選手はプレーを積み重ねることで自分の感覚をつかんでいくタイプの選手と思うだけに、この時期の実戦不足がカープに戻ってシーズンを戦う上でどう作用していくのか、少し気になるところです。今、貴重な経験を積んでいることは間違いないのですが、そのあたりはちょっと複雑…。次の試合ではチャンスがもらえることを期待したいと思います。


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意外な人選? [カープ]

 本日の日南は雨模様。予定されていた紅白戦も中止となり、室内打撃練習場とブルペンを使った短めの練習が行われました。

 そんな中、今日の一番の注目は、やはりキャプテンの発表と言えるでしょう。ブラウン監督は投手のキャプテンに黒田選手を、野手のキャプテンに前田選手を指名しました。この結果、少し意外だったのは私だけではないと思います。黒田選手は選手会長も務めるなど、既にチームのまとめ役のポジションになっているわけですから、やはり、といった感じですが、まさか前田選手が指名されるとは…。

 ブラウン監督は「実績は十分だし、リーダー的な役割にならなくてはいけない立場になったということ」と説明していますが、そうはいっても前田選手はチーム内ではベテランの方に属される選手です。リーダー的な役割をやる年齢と実績、という点では申し分ないにしても、えらく上の方の選手を選んだな、という印象は否めません。しかも前田選手はこれまでマスコミなどから『サムライ』と称されたこともあるように、みんなを引っ張るタイプというより、ストイックなまでに自分の野球道を追求していく選手でした。確かに咋シーズン終了後には柔らかい表情の目立つ前田選手の姿を見せていましたが、それにしても、驚きです。

 果たしてブラウン監督は、前田選手のことをどのように捉えて指名したのでしょうか。実績だけならば、新井選手や嶋選手でも十分だったはずです。前田選手が変わったと思っているからなのか、変えようとしているのか、そもそも違う印象を抱いているからなのか…? 真意の程は、シーズンが始まってから徐々に明らかになるのかもしれません。

 何にしても、ニューリーダー前田選手から、今シーズンも目が離せそうにありません!


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マーティー流キャンプ [カープ]

 球春到来!今日からプロ野球12球団が一斉にキャンプイン。カープは沖縄、日南それぞれの地でキャンプをスタートさせました。昨日は雨模様だった沖縄市もこの日は一転晴天に恵まれ、選手達も初日からいい汗をかいているようです。

 今キャンプの特徴といえば、やはり大幅な練習時間の短縮。午前9時40分に始まった全体練習は、例年よりも約2時間早い、午後1時半には早くも終了しました。これはもちろん『マーティー流』です。時間を短縮することによってより集中力を高めた練習をする方が成果が上がる、というこれまでのカープになかった概念の1つといえます。キャンプが進行していく中で、さらにどんな『マーティー流』を披露してくれるのか、今後の展開から目が離せません。

 そんな中、新井選手は「体が大きい人はそれだけ多く練習しないといけない」という持論を展開し、室内練習場で約1時間、居残り特打を敢行しました。ホームランキングは過去のこと、と言わんばかりに、今年も徹底的に自分を鍛え上げているようです。その意気込みたるや、本当に逞しい限り。『マーティー流』に『新井流』を加えた06年は、さらなる活躍に期待したいと思います。


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ちょっとした疑問 [カープ]

 これってどうなんでしょうか?

 広島、05年度収支は黒字=赤字懸念も観客増とコスト削減で

 もちろん、黒字収支であったことを否定するつもりはありません。しかし、100万人を突破した観客増の理由は、別のところにあると思うのですが…。ロゴの無償提供や各種イベントなど、球団の努力もあったと思います。しかし、最大の要因は、「野村効果」と「阪神」というイベント的要素があったことは否めません。野村さんの2000本安打がかかった試合と引退試合には、多くの観客が詰めかけました。特に引退試合の最終戦は、普通なら消化試合で閑古鳥がなくところを、スタンド全体が真っ赤になるほどファンが訪れたのは、野村、という1選手の功績があったからこそです。また終盤の阪神戦では阪神の優勝を後押ししたい虎ファンが、ミニ甲子園状態で市民球場を占拠したことも忘れてはなりません。そのとき球団がしたことは、阪神ファン向けの「六甲おろしセット」の販売。営業努力といえば営業努力とも言えるのかもしれませんが…。

 そして、もう1点。選手の年帽削減にも「成功」した、とのことですが、最下位の成績を考えれば「成功」という言葉を使ってよいものかは疑問が残ります。球団幹部の方は「コストを削減したから弱い、という負のスパイラルに陥らないようにしたい」とおっしゃっていますが、それはひとえに、選手の頑張りにのみ、かかっていると言えるでしょう。年俸は抑えておいて、補強も行わず、頑張って成績だけは上げろ、というのでは選手も報われません。

 なんだか一人のファンとしての愚痴のような感じにもなってしまいましたが、ここはあくまで個人的な裏ブログ、ということでご容赦下さい。

 2月1日からはいよいよキャンプも始まります。新シーズンに向けて走り出したチームをしっかりサポートすることで、チームがよい方向に導いていけば、と思います。


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沖縄・日南キャンプのメンバー発表! [カープ]

 本日、カープの春季沖縄・日南キャンプのメンバーが発表されました。メンバーは以下の通りとなっています。

【沖縄キャンプ】
監督 /ブラウン
コーチ / リブジー・小早川・阿部・高・熊澤・清川・小林
投手 / 黒田・大竹・永川・高橋・横山・広池・佐藤・仁部・佐竹・梅津・長谷川・大島・林・梅原・田中・小島・ロマノ・ダグラス・フェリシアーノ
捕手 / 木村(一)・石原・倉
内野手 / 山崎(浩)・東出・浅井・比嘉・新井・福井・福地・松本(高)・栗原・梵
外野手 / 木村(拓)・廣瀬・鞘師・森笠・末永・嶋・井生・天谷

【日南キャンプ】
監督 / 山崎立翔(二軍監督)
コーチ / 岡・永田・瀬戸・山内・朝山・澤崎
投手 / 小山田・森・佐々岡・河内・天野・玉山・苫米地・丸木・金城・飯田・相澤・齊藤・今井・ベイル(2/13〜)
捕手 / 白濱・山本(翔)・鈴衛・上村
内野手 / 尾形・岡上・吉田・甲斐・山本(芳)・中谷
外野手 / 前田・緒方・鈴木

 日南からのスタートとなった選手の中に、河内投手の名前もありました。河内投手は一昨年、チーム1の勝ち星を挙げ、昨年の飛躍が期待されましたが、結局一度も一軍に上がることなくシーズンを終えています。「こんなはずではなかったのに…」とは、河内投手本人だけでなく、多くのカープファンの方が感じたのではないでしょうか。

 先日行った広島アスリートの取材では、解説者の大野豊さんも「厳しい言い方かもしれないけど、本当に情けない。色々理由はあるだろうけど、何があるにしても、そんなことで投げられないようでは困る。期待されて、それに応えるだけの活躍をしなければならない選手が、あれだけ弱さを出してしまうようでは…」と叱咤していらっしゃいました。

 しかし、その言葉は、裏を返せば期待の現れでもあるのです。「去年のキャンプは投げ込みをするときでも、彼一人が悩んだような感じで投げていた。でも今年のキャンプは、常に目的意識を持って取り組み、その悩みを乗り越えていく強さを身につけて欲しい。潜在能力は非常に素晴らしいものを持っているんだから」。

 カープの投手陣を見渡しても、やはり左投手の台頭は欠かせません。日南からの巻き返しを期待したいと思います。


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オフでもHOTな話題 [カープ]

 土曜日に降った雪が未だに広島市内でもしっかりと残っているほど、例年になく寒い冬が続いています。しかし、カープからはホットな話題も色々と届いています。

 プロ野球選手のオフといえば…やはり契約更改。先週土曜日に5000万円アップを勝ち取った「ホームランキング」新井選手。満面の笑みを浮かべた姿は、テレビや新聞でご覧になった方も多いのではないでしょうか。(まだの方は当サイトの写真館をどうぞ。)兄貴と慕う阪神の金本選手からは「ホームランテング(天狗)」とからかわれているようですが、スイングをするために毎試合誰よりも早く球場に現れ、誰よりも遅く球場を去っていた、そのひたむきな努力があったからこそ、才能が開花したことは言うまでもありません。来季は外国人野手なしの体制で臨むカープにあって、四番に座るであろう新井選手にかかる期待は一層大きくなります。末広がりの年俸(8800万円、推定)をもらったことですし、これからもさらに活躍してもらいたいですね!

 他にもオフならではのホットな話題が続々。一昨日の永川選手に続き、昨日は栗原選手が結婚式を挙げました。そして明日は新人選手の入団発表もあります。昨日の新人選手の集まりでは、高校生ドラフト1巡目の鈴木選手が雪の影響で5時間の大遅刻、というハプニングもありましたが、さて、明日はどんな発表になるのでしょうか。大学・社会人ドラフト3巡目の梵選手が「明日の打ち合わせをしたんですけど…誰か面白いこと言ってくれるみたいですよ」という気になる発言もありました。どの選手がどんな言葉で抱負を語ってくれるのか、楽しみにしたいと思います。


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