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新井選手のFAに思う [カープ]

 新井選手、涙のFA宣言…。私は直接会見場に足を運んだわけではないのですが、カメラマンに聞くところによると、もう言葉を紡ぎ出す前から涙がこぼれていたとか。会場入りしたときから既に目は赤く、目の下は大きく腫れあがっていました。

 昨日の報道、そして今日の会見を受け、当編集部にもカープファンからの色々な声が届いています。(その一部は携帯サイトの編集部Kのコーナーに掲載しています。)中にはかなり辛辣なものも…。それは、今日の会見の中にはありませんでしたが、「優勝できるチームでプレーしたい」とか「残留して後悔したくない」という言葉を受けてのものだと察します。裏を返せば「カープでは勝てない。優勝できない」とも、確かにとれなくはないからです。

 でも、本当に新井選手だけが悪いのでしょうか。四番として、選手会長としてチームを鼓舞し、何とか勝利をもぎ取ろうとした姿勢は本物だったと思います。もちろん、広島に生まれ、憧れのカープに入団し、ドラフト6位から這い上がってここまで育ててくれてきたチームを「喜んで出ていくわけじゃない」というのも本音のはず。だからこそ「自分はカープに残るであろう」と当初は新井選手自身も考えていたのです。なのに、最終的に導き出された答えは、涙の会見でした。なぜ、こんなことに…。新井選手の望む「野球人として前に進む」ことが、なぜカープでできないと判断せざるを得なかったのか。球団もファンも、やはりそこは考えなければなりません。

 この問題は、新井選手が初めてではありません。黒田選手も同じような思いで今もなお揺れ続け、FAで阪神に移籍した金本選手のときもまた、同じような状況でした。今回はエースと四番という大黒柱2枚を一度に失いかねないだけにより大きく騒がれていますが、今ここで、この問題をしっかりと考えなければ、おそらくカープはまた同じ危機に直面することになってしまいます。

 これ以上、チームの宝である選手をこんな悲しい形で失うことがないようにするにはどうすればいいのか。残された選手、球団スタッフ、そしてファンも含めて考えて、変革しなければならないギリギリのときがきているのではないでしょうか。

 今週末、カープOBで日本代表コーチとしてつい先日、新井選手とも直接話をした大野豊さんに取材することになっています。そのあたりのことも、しっかりと伺ってみたいと思います。


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